- 115 慢性疾患の症状と早期発見(肝臓病の症状)
-
- 肝臓は、黙々と働いている「静かなる臓器」といわれ、胆汁の生成、血液円滑輸送液生成、増血、解毒・中和、ビタミン貯蔵、血液貯蔵、体液発生など、その役割は重要で、いろいろな働きをしている。
- 肝臓が悪くなったときのサインとして、
- @ 顔が淡黄色になる
- 顔の皮膚の色が少し黄色みがかってきます。黄色が濃ければ濃いほど重症で、肝臓の悪い部分が大きいことを示します。また、黄色ではなく黒みがかっていたら、慢性的になっています。
- A 手のひらや足の裏が黄色くなる
-
- 手のひらや足の裏をギュツとにぎると、縦線ができます。その線のみぞが黄色みをおびていたら、肝臓障害があります。
- B 体中の肌が黄色くなる
- 体のあちこちの皮膚が黄色くなり、つやがなくなっている。下肢、上肢、胸腹部などにあらわれやすい。
- C 自律神経失調を起こして不眠に
- 肝臓は神経系に深い関係があり、機能が低下すると、自律神経失調を起こします。眠れない・熟睡できないなど睡眠不足が起こり、昼になると逆に眠気をもよおし、脱力状態となります。
- D 怒りっぱくなる
- 肝臓は気をたかぶらせやすいので、これに異変が起これば、イライラしてすぐに怒る、精神が不安定などになります。
- E 肝臓の右上部が盛り上がる
- 肝臓の位置の右上部分が盛り上がっていたら肝臓に異変がある証拠です。盛り上がりが、胃のほうにまで達していることもあり、胃の右横の季肋部下辺を押すと硬かったり強く押すと病的な痛みを感じる。
- F 右肩や首筋がこる
- 肝臓機能が低下すると、筋肉、腱の収縮力が低下し、硬直しやすくなります。そのため、首こり、肩こり、背痛をはじめとして、ギックリ腰、関節痛になりやすいので、右肩がつるようにこり、首の筋もこることが多い。
- G 下肢がだるい
- ふくらはぎの下肢が非常にだるくなります。軽症の人は春から夏にかけて、重症になると一年中足がだるくなります。
- H 爪に縦の筋が出る
- 肝臓機能に異常が生じると、爪の表面にしま状の縦の筋が出てきます。
光のかげんで見えない場合、爪をいろいろな角度に動かしてみると、かすかに出ているものもよくわかります。
- I 爪の色が黄色みがかる
- 爪が黄色くなるのは、重症になりつつある証拠です。
- J 目の白い部分が黄色くなる